保育士のお仕事紹介

地域限定保育士は就業エリアや期間といった制限がある

最近、地域限定保育士という言葉をよく聞くという人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、保育士不足の解消に期待が高まる地域限定保育士についてご紹介します。

国を挙げた保育士不足対策

通常、保育士資格は年1回の保育士試験に合格した方のみ取得できますよね。ですが、この保育士試験に不合格となれば次のチャンスはまた来年といったことが当たり前でした。

このままでは、現状の保育士不足をさらに深刻化させてしまうと懸念した厚生労働省が、国家戦略の一つとして開始したのが地域限定保育士なのです。

域限定保育士制度は2015年度より仙台市神奈川県千葉県成田市大阪府沖縄県の5つの地域で先行導入されています。

保育士の補欠的位置付け

地域限定保育士を分かりやすく例えるのであれば、保育士試験にが不合格でも、次の地域限定保育士試験に合格すれば保育士として働くことができますよ!という制度です。

一般的な保育士試験は、毎年8月上旬に筆記試験、10月中旬に実技試験が行われます。一方の地域限定保育士試験は、毎年10月下旬に筆記試験、12月中旬に実技試験が行われています。

平成27年度 保育士試験の日程

筆記試験:平成27年8月8日(土)・8月9日(日)
実技試験:平成27年10月18日(日)

平成27年度 地域限定保育士試験の日程

筆記試験:平成27年10月24日(土)・25日(日)
実技試験:平成27年12月13日(日)

つまり、保育士試験の筆記や実技が不合格になっても、すぐに地域限定保育士試験に申し込んで合格すれば来年から保育士として働けることになります。

地域限定保育士には就業エリアと就業期間の制限がある

一般的な保育士と地域限定保育士の決定的な違いはいくつかの制限があるという点です。

まず、地域限定と名前に付くだけあり、地域限定保育士制度を導入している仙台市、神奈川県、千葉県成田市、大阪府、沖縄県の5つのエリアでしか働くことができません。地域限定保育士試験の受験は他県に住んでいる方でもできるのですが、実際に地域限定保育士として働く場合は、上記の対象エリアのみとなります。

次の制限は、3年間はその対象エリアで働かなければいけないということです。もちろん、3年以内に仕事を辞めてもいいのですが、そうすると地域限定保育士という資格は全く価値のない資格になります。ですが安心してください。3年以上対象エリアで働けば、4年目からは普通の保育士として他の県でも働くことができるようになります。

つまり1回目の保育士試験に合格した人と同等の資格を手に入れることができるということです。

保育士不足の解消になるのか?

このように域限定保育士とは、年に一度の保育士試験に落ちてしまい、保育士として働きたいけど働けない人を減らすことができる素晴らしい制度なんです。さらに、首都圏で問題となっている保育士不足も解消できると期待されています。

一方で、保育士不足が最も深刻な東京都は域限定保育士を導入していないなど、政策自体を疑問視する声も多いようです。また「保育士の質が低下するのでは?」や「保育士の給料や待遇を改善することが先決」など、現役の保育士さんからの厳しい意見もありました。

域限定保育士の対象エリアが今後増えれば、間違いないく保育士不足の解消にはつながりますが、同時に試験内容の見直しや保育士の雇用状況の改善にも取り組んでもらいたいものです。

保育士の仕事に関する記事

Copyright(c) 保育士Work All Rights Reserved.